レチノール、ビタミンC、ナイアシンアミド——名前は知っていても「一緒に使っていいの?順番は?いつ使う?」と迷いがち。刺激や相性の不安から手が止まることもあります。本稿では、難しい専門用語を避けつつ、毎日続けやすい組み合わせと始め方をガイドします。結論はシンプル。朝はビタミンC+ナイアシンアミド、夜はレチノール+ナイアシンアミド。肌の様子を見ながら濃度と頻度を調整していきましょう。
3成分の役割と相乗効果
- レチノール:なめらかさやハリのケアに役立つ夜向け成分。使い始めは乾燥やムズムズを感じる人も。
- ビタミンC:明るい印象づくりや日中ダメージ対策のサポート。朝に使うと心強い。
- ナイアシンアミド:うるおいバリアのサポート、キメ・毛穴印象のケア、テカリ対策にも万能。
相乗効果の考え方は、ビタミンCで日中の守り、レチノールで夜の攻め、ナイアシンアミドで全体を安定させるイメージです。
組み合わせの基本ルール
- 基本は薄い→濃い、軽い→重いテクスチャーの順(化粧水→美容液→クリーム)。
- ビタミンC(特に純粋型)は朝に、レチノールは夜に分けると刺激や相性の不安を減らせます。
- ナイアシンアミドは朝夜どちらにもOK。クッション役としても使いやすい。
- 同時塗りでピリつくなら、時間をずらす(朝C、夜R)か、隔日にする。
朝夜ルーティンのひな型
朝:
- 洗顔→化粧水→ビタミンC美容液→ナイアシンアミド美容液(もしくは両方配合の一本)→保湿→日焼け止め
夜:
- クレンジング→化粧水→レチノール(目元・口元は薄く)→ナイアシンアミド→保湿(乾きやすい日はクリーム厚め)
ポイント:レチノールの後に穏やかな保湿を重ねると、つっぱり感を和らげやすいです。
肌タイプ別の始め方
- 敏感・乾燥気味:レチノールは週2から、低濃度で。先に保湿→レチノール→保湿(サンドイッチ)も有効。
- 脂性・毛穴が気になる:ナイアシンアミドを朝晩、ビタミンCは朝。レチノールは週2〜3で様子見。
- 初めての人:一度に全部は始めない。1〜2週間ごとに1製品ずつ追加すると肌の反応が把握しやすい。
よくあるトラブルと対処
- ヒリつき・赤み:頻度を下げる、量を半分に、保湿を強化。落ち着くまで一時的にレチノールを休む。
- 乾燥・皮むけ:使用後にセラミドやヒアルロン酸で保湿。レチノールは頬の広い面から薄く。
- モロモロ(消しカス状):水系→油系の順を守る、塗布後の待ち時間を短くしすぎない、重ねすぎない。
製品選びと濃度の目安
- レチノール:初級0.1〜0.3%、慣れたら0.5%前後。1%は上級者向けで頻度を調整。
- ビタミンC:純粋型は8〜15%程度が日常使いの目安。刺激が苦手なら誘導体(APM、3-O-エチルなど)も選択肢。
- ナイアシンアミド:毎日使いは2〜5%、スポットで10%前後も。肌の様子を見ながら。
濃度が高ければ必ずしも良いわけではありません。続けられる快適さが最優先です。
長く続けるコツ
- ミニマムに:まずは「朝C+夜R+N(どちらにも)」の3点セットから。
- 保管:ビタミンCは光・熱・空気で劣化しやすい。しっかり閉めて涼しい場所に。
- 日焼け止めは毎日:朝の仕上げにSPFを。せっかくのケアを守ります。
- 肌の声を聞く:赤みや違和感が続く時は無理をせず回数を減らすか休む。困ったら専門家に相談を。
迷ったら、少量・低濃度・低頻度から。肌が慣れてきたら一つずつステップアップすれば、無理なく「攻め」と「守り」の両立ができます。























