結婚準備は「何から始める?」「費用はいくら?」「親やゲストへの配慮は?」と、同時に解くべき課題が多いのが悩みどころです。本稿では、段取り・予算・マナー・スケジュールをひとつの道筋にまとめ、迷いを減らすための実践的なガイドを提案します。先に全体像をつかみ、優先順位を決め、無理のない計画に落とし込むのがコツです。
よくある課題とシンプルな解決策
- 決めることが多すぎる→最初に「日取り・会場・ゲスト数・予算上限」の4点を確定。
- 費用が膨らむ→見積りは3社比較、上限額+予備費を決めてから検討。
- 家族の意向調整→早めに両家ミーティングを開き、文化・希望を共有。
- スケジュール遅延→月ごとのタスク表と直前チェックを用意。
スケジュールの全体像(12~0か月)
- 12~9か月前:コンセプト決め、予算仮決定、会場と日取りの仮押さえ。
- 8~6か月前:衣装試着、写真・映像・装花・司会など外注選定。
- 5~4か月前:招待客リスト確定、招待状デザイン・送付準備。
- 3~2か月前:料理・ドリンク試食、引出物選定、席次方針。
- 1か月前:最終見積り、進行台本、BGM、挨拶・乾杯依頼。
- 1~2週前:最終人数確定、備品チェック、支払い・搬入確認。
- 前日~当日:貴重品・指輪・誓約書確認、支払い最終、睡眠確保。
段取りの基本ステップ
- 二人の優先順位を決める(雰囲気・料理・写真・価格など)。
- 上限予算と資金計画(自己資金+ご祝儀見込み)を立てる。
- 会場・日取り・ゲスト規模を確定(仮→本予約)。
- 主要パートナー選定(写真・映像・装花・司会・音響)。
- 招待状・Web出欠フォーム準備、アレルギー等ヒアリング。
- 進行づくり(式次第、演出、手紙、余興の有無)。
- 衣装・美容・小物の最終フィッティング。
- 当日の動線・役割分担を共有(家族・受付・友人代表)。
予算の考え方と目安
総額はゲスト数と会場で大きく変動。目安配分は以下が参考です。
- 会場・料理・飲料:50~60%
- 衣装・美容:10~15%
- 写真・映像:5~10%
- 装花・装飾:5~10%
- ペーパー・ギフト:5~8%
- 司会・演出・音響:3~5%
- 交通・宿泊:3~6%
- 予備費:5~10%
例)60名で総額約300~350万円。ご祝儀見込み(例:3万円×人数)を差し引き、自己負担の上限を早めに確定。必須(安全・料理・写真)と削れる項目(装飾量、演出の多重化)を分け、見積りは「持ち込み料」「サービス料」「追加発生条件」まで確認しましょう。
マナーとコミュニケーションの基本
- 両家の意向尊重:挙式スタイル、宗教・慣習、招待範囲を共有。
- 招待とお礼:招待状は余裕をもって発送、欠席にも丁寧に返信。お車代・宿泊手配の基準を事前合意。
- 席次と配慮:年長者・主賓の席を優先、アレルギー・音量・移動距離に配慮。
- 写真・SNS:撮影可否や公開範囲を冒頭でアナウンス。
節約と最新トレンド
- 少人数婚・二部制(家族会食+友人パーティ)で満足度と費用のバランスを最適化。
- 平日・午前・オフシーズン割を活用。
- デジタル招待状・席札兼メッセージカードでペーパーを効率化。
- 装花は高低差とグリーンでボリューム感、再利用(フォト→披露宴)を設計。
- 前撮り+スライド上映で当日の撮影負担を軽減。
- フォトウェディング+会食という選択肢も検討。
直前チェックリスト
- 進行表・連絡先リストを関係者に共有(PDFと紙)。
- 現金・ご祝儀受け取り体制、受付セット、筆記具。
- 指輪・小物・予備(靴ずれ対策、ハンカチ、絆創膏)。
- 支払い残・チップ・お車代封筒の準備。
- 悪天候時の動線と写真代替案。
まとめ:迷わないための3原則
- 全体像→優先順位→予算上限の順で決める。
- 見積りは比較・内訳重視・予備費確保。
- 家族と早めに共有し、ゲスト視点で配慮する。
この3点を押さえれば、準備はぐっとスムーズに。二人らしさと安心の両立を目指して、一歩ずつ進めていきましょう。






















