プチプラで「高見え」させたい。でも、安っぽく見えないコツが分からない——そんな悩みに、フランス人の装い方はヒントが豊富です。鍵は“引き算”と“清潔感”、そして素材とサイズに対するちょっとした厳しさ。ここでは、日常のワードローブをプチプラ中心で整えながら、フランス人流に洗練させる実践策をまとめます。
フランス人の“高見え”の考え方
フランス人の装いは、奇抜さではなく「定番を美しく着る」ことが軸。色数を抑え、ほどよく体に合うシルエットを選び、仕上げは控えめなアクセサリーで。結局は「何を足すか」よりも「何を省くか」。この引き算が、プチプラでも凛とした印象を生みます。
プチプラでも高見えする鍵
- 素材感を優先:綿100%やリネン混、表面がマットな生地は価格を超えて見えやすい。とろみは過剰な光沢を避けて。
- 縫製の“顔”を整える:ボタンは艶を抑えたものに交換、裾や襟のステッチはまっすぐか、裏側もさらっとしているかチェック。
- シルエットの微調整:肩幅・袖丈・着丈のバランスが命。迷ったらワンサイズ上げて、直線的に“落ちる”形を選ぶ。
- 装飾は最小限:ロゴや金具が主張しすぎると一気にチープ見え。無地・小さな金具・シンプルな金縁が安全。
- お手入れを習慣化:アイロン、毛玉取り、ブラッシング。ひと手間で、同じ服が別物のように上質に見えます。
色づかいは“3色ルール”で
コーデの色は最大3色に。ネイビー・白・ベージュ・黒の中から2色+差し色1点(赤、バーガンディ、深緑など)が鉄板。白は必ず清潔に、ネイビーはプチプラでも端正に見えやすい万能色。メタルはシルバーかゴールドのどちらかに統一して一点だけ輝かせます。
アイテム別の高見え処方箋
- Tシャツ:厚手クルーネック、襟ぐりに芯があるもの。白は透けに注意。
- デニム:ストレートかセミワイド。ウォッシュは控えめ、裾は断ち切りより綺麗仕上げ。
- ジャケット:ネイビーのアンコン(肩パッド少なめ)。袖は手首が少し見える長さに。
- ワンピース:IラインやAラインの無地。膝下丈でタイツやフラットとも相性良し。
- 靴:ポインテッドトゥやローファー。つま先が綺麗だと全体が締まる。
- バッグ:小さめショルダーやかっちりトート。ステッチの均一さと持ち手のコシを確認。
今日から試せるコーデ例
- 平日:ネイビージャケット+白T+ストレートデニム+黒ローファー。小ぶりなフープピアスで艶を一点。
- 週末:ボーダー(細ピッチ)+ベージュチノ+バレエシューズ。赤スカーフを首元かバッグに結ぶ。
- 夜:黒ワンピ+ベージュトレンチ+ポインテッドフラット。小さめバッグと赤リップで完成。
賢い買い方とワードローブ戦略
- 投資配分:靴・バッグ・アウターはやや投資、Tシャツやトレンドはプチプラで回転。
- 微アップデート:ボタン交換、丈直し、肩位置の調整で見違える。黒は毛玉取りをまめに。
- 色をそろえる:ネイビー軸やベージュ軸など、基軸色を決めると“バラバラ感”が消えます。
- 古着とミックス:レザーバッグやベルトは良古着が狙い目。味のある小物で全体が締まる。
最後に:高見えは「丁寧さ」の積み重ね
高価な服=高見え、ではありません。色数を絞る、清潔感を保つ、体に合うサイズを選ぶ——この三点を守り、仕上げに一点だけ艶を。プチプラでも十分にフランス人流の凛とした佇まいは作れます。クローゼットを少数精鋭に整え、毎朝の「選ばない贅沢」を手に入れましょう。






















