ヘアカラーは顔色や雰囲気を大きく左右する一方で、店内の照明やSNSのフィルターで見え方が変わり、「思っていたのと違う」と感じやすいのも事実です。トレンドを追うほど迷子になる——そんな悩みに応えて、肌色(アンダートーン)別の選び方をやさしく整理し、今っぽさも叶える実践的な決め方を提案します。
肌色タイプをまず簡単チェック
- 手首の血管色:緑っぽく見える→イエベ寄り/青〜紫→ブルベ寄り/両方→ニュートラル
- 似合うアクセ:ゴールドが馴染む→イエベ/シルバーが映える→ブルベ
- 白Tの比較:オフ白が肌を明るく見せる→イエベ/真っ白がクリアに見える→ブルベ
- 日焼けの出方:小麦色になりやすい→イエベ/赤くなりやすい→ブルベ
はっきり分けられない人はニュートラルと考えてOK。大切なのは「完全分類」よりも、似合わせの軸を知ることです。
肌色別・まず似合いやすい色の方向性
イエベ(温かみ肌)
- ブラウン系:キャラメル、ハニーブラウン、チョコブラウン
- 暖色系:コッパー、ピーチベージュ、アプリコット
- 寒色なら:オリーブグレージュやカーキベージュなど黄みを含むくすみ色
ブルベ(透明感肌)
- ブラウン系:アッシュブラウン、モカ、ローズブラウン
- 寒色系:グレージュ、スモーキーアッシュ、ブルーバイオレット控えめ
- 暖色なら:ローズピンクやプラムなど青み寄りのやわらかい色
ニュートラル
- ミルクティーベージュ、サンドベージュ、ナチュラルブラウンなど中間色
- ポイントは「明るさ」と「透明感」の調整で似合わせを作ること
失敗を減らす「明るさ・彩度・透明感」の3ダイヤル
- 明るさ(レベル):オフィスは6〜8、軽やかに見せたいなら8〜10。地毛感重視なら6〜7。
- 彩度(鮮やかさ):初めての色は低〜中彩度が安全。くすみが気になる人は中彩度で艶を足す。
- 透明感(くすみ・アッシュ感):肌が黄み寄りなら少しだけグレーを混ぜて黄ぐすみをオフ。肌が赤み寄りならオリーブやアッシュで赤みを中和。
顔立ちとのコントラストも鍵。瞳・眉が濃い人はやや深めの色で引き締め、ソフトな顔立ちは明るめでふんわり見せるとバランスが取りやすいです。
2025年版・今っぽいヘアカラーのキーワード
- 透明感ベージュ:ミルクティー〜グレージュの間。肌の色ムラをふわっと飛ばす万能色。
- チョコブラウン回帰:艶重視の深みブラウン。職場でも好印象で色持ち良し。
- オリーブグレージュ:赤み消しの決定版。イエベ・ニュートラルに特におすすめ。
- ローズブラウン:ほんのり血色を足す青みピンク。ブルベの肌が澄んで見える。
- フェイスフレーミング:顔まわりに明るさを入れて小顔見え。全頭を明るくしなくても旬。
- やわらかハイライト:太さは細め、コントラスト弱めで上品。伸びても境目が目立ちにくい。
美容室でのオーダー文例
- 「肌は黄み寄り。屋外でもオレンジっぽく見えない8レベルのベージュで、透明感は中くらい、艶重視でお願いします。」
- 「赤みが出やすい髪質。チョコブラウンにオリーブを少し混ぜて、色落ちは自然なグレージュになるように。」
- 「職場対応で暗めに。6.5〜7レベル、顔まわりにだけ細いハイライトを入れて重く見せない仕上がりに。」
写真を1〜2枚見せ、「これの明るさだけ1トーン下げ」「赤みは出したくない」など、外したくない条件を先に共有すると伝わりやすくなります。
色持ちと美髪を両立する簡単ケア
- 初週はぬるめのシャワー&洗浄力マイルドなシャンプーに切替え
- 紫外線対策:日中は帽子やUVスプレーで退色を予防
- 熱ダメージ対策:ドライ前のヘアミルク・オイルで保護
- 色落ち対策:ベージュやアッシュ用のカラートリートメントを週1のメンテに
- メンテ周期:全体は2〜3カ月、根元は4〜6週を目安に計画的に
似合う色は「肌色×明るさ×透明感」の組み合わせで決まります。自分の軸を一つ持てば、トレンドとも無理なく調和。次のカラーは、今日のチェックを手がかりに“似合う”を更新してみてください。























