年代別の生命保険・医療保険加入率(日本・直近公表データ整理)
本稿では、公的機関や業界団体が公表している最新の統計をもとに、「年代別の生命保険・医療保険加入率」を一般の方向けに整理しました。
公表データは必ずしもすべての年代区分を同じ基準で示しているわけではないため、生命保険文化センターなどの調査結果をベースに、できる限り分かりやすい形に再編集した「目安値(概算)」としてまとめています。実際の加入状況や商品選択の検討にあたっては、詳細な元データや各保険会社の資料も合わせて確認してください。

| 項目 | データ | 備考 |
| 表1:年代別・生命保険加入率(概算/個人ベース) | — | 出典の傾向値をもとに編集(概算)。出典:生活保障に関する調査 |
| 20代 | 約50~60% | 社会人になって間もない層。就職や結婚を機に加入する人が増えるが未加入も比較的多い。 |
| 30代 | 約70~80% | 結婚・子育て期と重なり万一への備えニーズが上昇。世帯持ちを中心に加入が進む。 |
| 40代 | 約80~90% | 住宅ローン・教育費期で死亡保障の必要性が高い。加入率はピーク水準。 |
| 50代 | 約80~90% | 子の独立で保障額は調整しつつ、老後・医療を意識した継続・見直しが多い。 |
| 60代 | 約70~80% | 退職前後で保険料を抑える見直しも。葬儀費用・介護・医療への備えとして一定水準を維持。 |
| 70代 | 約50~60% | 継続加入は多いが新規は減少傾向。貯蓄・公的年金などへ重心を移す人も。 |
| 注記(生保) | — | 生命保険文化センターの複数年結果を平準化した概算。具体%は目安。出典 |
| 表2:年代別・医療保険加入率(概算/個人ベース) | — | 全体水準(約93~95%)と年代差の傾向から編集(概算)。出典:全国実態調査 |
| 20代 | 約60~70% | 若年層は「公的医療で十分」との見方もあるが、安価な入院給付型などへの加入は増加傾向。 |
| 30代 | 約75~85% | 結婚・出産を機に意識が高まる。女性のがん・女性疾病特約なども目立つ。 |
| 40代 | 約85~90% | 病気リスクを実感し始める時期。見直し・上乗せニーズが強い。 |
| 50代 | 約90%前後 | 最も高水準。入院・通院・先進医療などを手厚くする傾向。 |
| 60代 | 約85~90% | 退職・収入減に合わせつつ保障維持。新規は年齢要件で制限がある商品も。 |
| 70代 | 約70~80% | 既契約の継続中心。高齢加入は保険料が高くなりやすく加入の有無が分かれやすい。 |
| 注記(医療) | — | 世帯加入率(例:93.6%、95.1%)や報道資料を参照し年代差を反映。参考資料 |
| 表3:世帯単位の加入率(参考・2024年度など) | — | 全体水準の目安。出典:全国実態調査 |
| 生命保険世帯加入率(2人以上世帯)|調査対象:生命保険(個人年金含む) | 89.2% | 一般家庭の約9割の世帯が何らかの生命保険に加入。 |
| 生命保険世帯加入率(単身世帯)|調査対象:同上 | 45.6% | 独身世帯は死亡保障ニーズの低さ等から半分弱。 |
| 医療保険世帯加入率(2人以上世帯・民保加入世帯)|調査対象:民間生保の医療保険 | 95.1% | 民間生保に加入している世帯のほとんどが医療保険にも加入。 |
| 医療保険加入率(個人・過去調査)|参考 | 約93.6% | 2021年度調査における世帯単位医療保険加入率の一水準。 |
出典元情報
・公益財団法人 生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査(2021・2024年度)」プレスリリースおよび調査概要
・公益財団法人 生命保険文化センター「生活保障に関する調査(平成22・平成28年度 ほか)」調査概要および中央調査報掲載記事(参考)
・新日本保険新聞社、保険業界ニュース各紙による上記調査結果の要約記事
























この記事へのコメントはありません。