男性が美容にかける費用と内容【最新調査から見るリアルな実態】
男性の美容市場はここ数年で大きく伸びており、「洗顔だけ」で済ませていた時代から、スキンケア・ヘアケア・脱毛・メイクまで、ケア内容が多様化しています。とはいえ、「実際どれくらいお金をかけているのか」「どんなケアをしているのか」は、イメージだけでは分かりにくいところです。
ここでは、日本国内の複数の最新調査結果をもとに、「男性が美容にかける費用」と「主な美容ケアの内容」を、一般の方にも分かりやすい形で整理しました。

| 項目 | データ | 備考 |
| 男性化粧品市場規模(2024) | 約497億円、2019年比約1.8倍。美容液は同約4.9倍に伸長(PR TIMES) | 購入層が広がり、「一部の人だけ」から一般化へ。 |
| 男性の基礎化粧品市場(2024) | 約438億円、全年代で購入金額が増加傾向(PR TIMES) | 洗顔+化粧水・乳液など、毎日の肌ケアが定着。 |
| 月間スキンケア支出のボリュームゾーン | 〜999円が37.5%、1,000〜2,999円が29.3%。3,000円未満が約7割(ネオマーケティング) | ドラッグストア価格帯中心の“ライト投資”。 |
| 高投資層(月5,000円以上) | 10〜20代20.0%、30代16.0%、40代14.0%、50代6.0%(ネオマーケティング) | 若年層ほど投資意識が高い。 |
| 男性の美容院(理髪店)代 | 1回平均5,690円、年間平均3.6回(@Press) | 年換算で約2万円前後と、主要な支出項目。 |
| 月間「美容代」年代差 | 30代男性が他年代より高く、40代男性は低い傾向(@Press) | 仕事上の見た目配慮や加齢対策が背景。 |
| 男女差(全年代平均) | 男性は女性より月約1,867円少ない。30代で差が縮小、40代で再拡大(@Press) | 30代で男性の投資が相対的に増加。 |
| スキンケア実施率(20〜49歳) | 全体45%、25〜29歳は51%で最高(クロス・マーケティング) | ピークは20代後半〜30代前半。 |
| スキンケアの中身 | 洗顔64.8%、化粧水27.3%、乳液16.5%、保湿クリーム12.3%(総務の森) | 「洗う」は定着、保湿までの実施は少数派。 |
| スキンケアの重要度意識 | 約6割が重要と回答。「とても重要」は30代が最も高い(@Press) | 必要性の自覚は30代で強まる。 |
| よく使うアイテム(20〜30代) | 化粧水・乳液/クリーム・ミストに加え、美容液も約3割が使用(@Press) | 多ステップケアを取り入れる層が一定数。 |
| 幅広いケアの実施 | 実施率は「スキンケア」>「眉を整える」。脱毛は10代後半、メイク/ネイルは20代で相対的に高い(リクルート) | 若年層ほどトータル美容に前向き。 |
| 購入チャネル | ドラッグストアが76.3%(40〜50代は80%超)。10〜20代は63.0%でEC/直販・バラエティも1割強活用(PR TIMES) | 年配は実店舗中心、若年は店舗+EC併用。 |
| 「男性用」表記の効果 | 購入意向あり計53.1%、「変わらない」40.8%、否定は1桁台(ネオマーケティング) | 購入ハードルを下げる要因に。 |
| 男性向けブランドの印象 | 「効果がありそう」34.0%、「使いやすそう」27.5%、「価格が高い」25.0%(PR TIMES) | 期待と価格のギャップが判断ポイント。 |
【出典元情報】本文の統計・数値は、以下の公開資料・プレスリリース等をもとに要約・再構成しています。
・株式会社インテージ「成長トレンド続く『男性化粧品』市場」(2025年2月4日発表)PR TIMES
・株式会社クロス・マーケティング「メンズ美容に関する調査(2024年)」cross-m.co.jp
・株式会社ネオマーケティング「メンズスキンケアに関する調査」(2025年実施)PR TIMES
・株式会社オールアバウト/株式会社ピエール ファーブル ジャポン「男性の美容意識に関する調査」@Press
・株式会社リクルート「男性の美容ケアに関する意識調査」(2023年11月14日発表)recruit.co.jp
・株式会社モデル百貨「1カ月あたりの美容代を男女1,200人に調査」(2023年プレスリリース)@Press
※調査年・対象・設問がそれぞれ異なるため、厳密な比較ではなく、「日本の男性が美容にどの程度お金をかけ、どのようなケアを行っているか」を把握するための参考情報として整理しています。
【解説・まとめ】
・支出の平均像:多くの男性はスキンケアに月数百〜数千円を投じ、ヘアカットに年2万円前後。30代は投資がやや高く、40代で抑制傾向。
・実施内容の現在地:「洗顔」は定着した一方で、化粧水・乳液・保湿までのフルケアはまだ少数派。若年層では眉・脱毛・メイクまで広がり、トータル美容への移行が進む。
・購入行動:主戦場はドラッグストア。若年層は店舗+ECを併用し比較検討。男性向け表記は購入の後押し材料に。
・示唆:入門者は「洗う→保湿(化粧水+乳液/クリーム)→紫外線対策」の3点に絞るのが費用対効果◎。慣れてきたら美容液を加え、悩みに応じて眉・脱毛を検討すると無理なく継続できる。





















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