年代別・貯蓄額の分布（中央値と平均）

日本人は年代ごとにどのくらい貯蓄しているのでしょうか。ここでは、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」（令和3年・2021年）の公表値をもとに、年代別・貯蓄額の平均値と中央値を整理しました。平均値は「一人あたりのざっくりした目安」、中央値は「真ん中の人の水準」で、実感に近い指標と言われます。以下では、単身世帯と二人以上世帯の結果を一つの表にまとめて掲載します。

区分	年代	平均貯蓄額	中央値
単身世帯	20代	179万円	20万円
単身世帯	30代	606万円	56万円
単身世帯	40代	818万円	92万円
単身世帯	50代	1,067万円	130万円
単身世帯	60代	1,860万円	460万円
単身世帯	70代	1,786万円	800万円
二人以上世帯	20代	212万円	63万円
二人以上世帯	30代	752万円	238万円
二人以上世帯	40代	916万円	300万円
二人以上世帯	50代	1,386万円	400万円
二人以上世帯	60代	2,427万円	810万円
二人以上世帯	70代	2,209万円	1,000万円

出典：金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査［二人以上世帯調査／単身世帯調査］（令和3年）」の公表データをもとに、京葉銀行マネーWebコラム「みんなの貯金額はいくら？気になる年代別の貯蓄額を公開！」掲載の整理値を参照し再構成（https://www.keiyobank.co.jp/individual/column/asset/202212001.html?utm_source=openai）。総合案内：知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査」（https://www.shiruporuto.jp/public/house/loan/yoron/?utm_source=openai）。

平均値は「全員の貯蓄額の合計を人数で割った値」で、一部の高額貯蓄世帯に引っ張られやすい指標です。中央値は「額を並べたとき真ん中の人の水準」で、より実感に近い傾向があります。単身より二人以上世帯の水準が高く、年代が上がるにつれて水準が上昇する一方、老後期には取り崩しなどで平均がやや低下する傾向も見られます。なお、実際の家計は年収・家族構成・地域・持ち家/賃貸などで大きく異なります。本稿の数値は2021年調査に基づく全国の「目安値」としてご理解ください。