2025年版・人気のお米徹底比較｜日本人が選ぶ「おいしい＆買いやすい」銘柄は？
日本人の約95％が「1日に1回以上はお米を食べる」と回答しており、依然として主食の中心は「ご飯」です。一方で、物価上昇の影響から、お米選びでは「国産」「価格」「銘柄」など、複数の条件を天秤にかけながら選ぶ人が増えています。ここでは、最新の調査・統計をもとに、人気のお米銘柄や、消費者が重視しているポイントを分かりやすく整理しました。
| 項目 | データ | 備考 |
| 表：日本の「人気のお米」データ一覧（2023〜2025年の主な公的・民間調査より整理） | ||
| 1. よく食べられているお米（食べる頻度） | ||
| 1日に1回以上お米を食べる人の割合（2023年秋） | 95.2％ | 日本生活協同組合連合会の「お米についてのアンケート調査」（2023/9/26〜10/1、有効回答3,154件）。日本人の大多数が毎日お米を食べる。jccu.coop |
| 1日に1回以上お米を食べる人の割合（2025年3月） | 95.2％ | 日本生協連「2025年 お米についての緊急アンケート」（2025/3/11〜18、有効回答6,342件）。価格高騰下でも頻度は維持。jccu.coop |
| 1日に1回以上お米を食べる人の割合（2025年10月） | 94.8％ | 日本生協連「2025年 お米についてのアンケート調査」（2025/10/9〜14、有効回答5,887件）。わずかに低下も9割超を維持。jacom.or.jp |
| 2. お米を買うときに重視されるポイント（人気の条件） | ||
| 国産米であること（2025年3月・緊急調査） | 77.8％ | 価格高騰下でも国産志向は強い。約8割が「国産かどうか」を重視。jacom.or.jp |
| 国産米であること（2025年10月・定例） | 83.4％ | 通年調査で8割超が国産を重視。安全・安心イメージが根強い。jacom.or.jp |
| 銘柄（ブランド）を重視 | 40.5％（2025年3月） | 「コシヒカリ」「つや姫」など指名買いが4割と根強い。jacom.or.jp |
| 量（2kg・5kgなど） | 34.3％（2025年3月） | まとめ買いか小分けか、ライフスタイルに合わせた容量選び。jacom.or.jp |
| 価格を重視（民間調査） | 78.7％ | 家計負担増で「価格重視」が最多。若年層ほど価格志向が強い傾向。mitoriz.co.jp |
| 品質（味・食感） | 53.0％ | 「おいしさ」も半数超が重視。年齢が上がるほどブランド・品質志向が強まる。mitoriz.co.jp |
| 3. 人気の高い主なお米の銘柄と特徴 | ||
| コシヒカリ | 定番・冷めてもおいしい | 粘り・甘み・香りのバランスが良く弁当やおにぎりにも向く。長年トップの代表品種で、多くの人気品種のルーツ。macaro-ni.jp |
| つや姫 | 山形中心／つや・甘み | 高温耐性の評価もあり、2024年産で作付上位（約1.8万ha）。ギフトでも人気。jacom.or.jp |
| きぬむすめ | 西日本／やわらか食感 | 高温耐性品種として約2.3万haと全国トップクラスの作付。業務用でも採用多い。jacom.or.jp |
| こしいぶき | 新潟／毎日食べやすい | コシヒカリ系で価格と味のバランス良好。新潟の主力で高温耐性品種の上位。jacom.or.jp |
| さがびより | 佐賀／もっちり大粒 | 食味評価が高い九州のブランド米。佐賀では主要3品種で作付半数超（56.3％）。jacom.or.jp |
| 高温耐性品種（全体） | 2024年産 20.6万ha（約16.4％） | 暑さに強く品質が安定。きぬむすめ・こしいぶき・つや姫などが代表格。jacom.or.jp |
| 4. いまのお米トレンドまとめ | ||
| 主食としての地位 | 依然として非常に高い | 「1日に1回以上お米を食べる」人が約95％。ご飯中心の食生活が継続。jacom.or.jp |
| 国産志向 | 8割以上が重視 | 安全・安心、品質への信頼から価格上昇下でも国産重視が続く。jacom.or.jp |
| 価格重視 | 実務上の最重要 | 民間調査で「価格重視」が約8割。おいしさとのバランス志向が拡大。mitoriz.co.jp |
| ブランド・銘柄志向 | 4割前後が意識 | 地域ブランド米の指名買いが一定層。年齢が上がるほど強まる傾向。jacom.or.jp |
| 高温耐性品種の拡大 | 主食用米の約16％（2024年産） | 温暖化対応で暑さに強い品種への切替が進行。安定供給とおいしさの両立へ。jacom.or.jp |
・日本生活協同組合連合会「お米についてのアンケート調査」「2025年 お米についての緊急アンケート調査」ほかニュースリリース各種（jccu.coop）
・JAcom 農業協同組合新聞「米を買うときに重視『国産米』77.8％」「国産米重視が83.4％『2025年お米についてのアンケート調査』」「米の高温耐性品種 作付20.6万ha 24年産」ほか（jacom.or.jp）
・株式会社mitoriz「米の価格は1年で約2倍に！35.9％が『食べる頻度が減った』と回答！お米の代わりの主食は『うどん』が約7割で『パン』をおさえてトップに」（mitoriz.co.jp）
・フードメディア macaroni「驚きの家系図。『コシヒカリ』はお米界のディープインパクト」（macaro-ni.jp）
総括すると、日常使いでは「国産」かつ「価格」と「容量」のバランスを取りつつ、好みの食感に合わせて銘柄を選ぶのが現実的です。冷めてもおいしい汎用性重視ならコシヒカリ、コスパ重視の毎日用ならこしいぶき、西日本の和食合わせや業務用ならきぬむすめ、贈答や特別な食卓にはつや姫、もっちり食感好きにはさがびよりが好相性。高温耐性品種は品質安定が見込めるため、値頃感と安定供給を両立した選択肢として注目です。購入量は「2〜3週間で使い切れる」サイズを目安に、直射日光を避けた冷暗所（夏場は冷蔵）で保管すると風味を保ちやすく、炊飯は丼・カレー向けにはやや硬め、和食やおにぎりにはやややわらかめなど用途で炊き分けると満足度が高まります。
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