最新調査から見る「人気の和菓子」ランキングと傾向データまとめ
和菓子は「なんとなく好き」「昔から親しんでいる」というイメージが強い一方で、実際にどんな種類が人気なのか、どの和菓子がよく選ばれているのかをデータで把握する機会はあまり多くありません。本稿では、インターネット調査会社やメディアが公開しているアンケート結果をもとに、「好きな和菓子」や「和菓子がおいしいと思う地域」など、複数データを整理して、一般の人にも分かりやすい形でまとめました。

| 項目 | データ | 備考 |
| 好きな和菓子ランキング(LINEリサーチ:2023年) 出典 | 1位 団子 36.8% / 2位 あられ・せんべい・おかき 32.3% / 3位 わらび餅 31.1% / 4位 たい焼き 28.7% / 5位 フルーツ大福 26.9% / 6位以下:大福、どら焼き、羊羹、最中など | 対象:全国のLINEユーザー。全世代で「団子」が上位に入り、年代横断の支持が確認できる。 |
| 好きな和菓子の種類(マイボイスコム:2022年) 出典 | 1位 たいやき・今川焼き・人形焼 63.6% / 2位 大福 61.4% / 3位 おはぎ・ぼたもち 56.5% / 4位以下:どら焼き、まんじゅう、ようかん 等 | 対象:約1万人(和菓子が好きと答えたモニター)。焼き菓子系と大福系が二大人気。 |
| 最も好きな和菓子(ナビット:2023年) 出典 | 1位 大福・おはぎ 28.5% / 2位 団子 10.6% / 3位 どら焼き 10.2% / 4位以下:わらび餅、せんべい、カステラ、今川焼、羊羹、あんみつ など | 対象:全国のモニター会員1000人。単一回答方式のため、1位に票が集中。 |
| 人気の和菓子「総合イメージ」 | 1位 団子 / 2位 大福(フルーツ大福含む) / 3位 たいやき・今川焼き / 4位 わらび餅 / 5位 あられ・せんべい・おかき / 6位 おはぎ・ぼたもち / 7位 どら焼き / 8位 羊羹・最中など | 複数調査の上位傾向を横断整理(厳密な統一ランキングではない)。 |
| 和菓子がおいしい都道府県(ねとらぼ調査隊:2024年) 出典 | 1位 石川県 / 2位 京都府 / 3位 静岡県 ほか(投票アンケート) | 伝統と観光地のブランド力が評価に影響。 |
| 和菓子が魅力的だと思う都道府県(All About ニュース:2025年) 出典 | 1位 京都府 / 2位 石川県 など(全国300人調査・最新) | 「和菓子の街」イメージが強い地域が上位。 |
| 和菓子人気の現在の特徴(要点) | 定番強し:団子・大福・たいやき・わらび餅は安定上位/年代横断:団子・大福は性別・年代を問わず支持/行事性:おはぎ・ぼたもちは季節行事と結びつき強い/日常性:あられ・せんべい・おかきは普段使いで根強い/進化系:フルーツ大福など新潮流も定着 | 各調査の一致点を抽出し簡潔に整理。 |
| 注記 | 本表は公開データをもとに傾向を整理したもので、調査手法(単一回答/複数選択、母集団、設問文等)の違いにより数値は直接比較できない場合があります。 | 比較時は設計差異に留意。 |
【出典】
・LINEリサーチ「和菓子に関する調査」(2023年10月12日公開):ITmediaビジネスオンライン記事
・マイボイスコム「和菓子」に関する調査(第4回、2022年1月23日公開):ITmediaビジネスオンライン記事
・ナビット「和菓子に関する調査」(2023年7月30日公開):ITmediaビジネスオンライン記事
・ねとらぼ調査隊「和菓子がおいしい都道府県ランキング」(2024年3月11日公開):記事リンク
・All About ニュース「和菓子が魅力的だと思う都道府県ランキング」(2025年10月12日公開):記事リンク
総合すると、団子・大福・たいやき・わらび餅の「定番四天王」が強く、日常消費(あられ・せんべい)と行事菓子(おはぎ・ぼたもち)がそれを支える二層構造が見えます。単一回答(ナビット)では最愛の一品に票が集中しやすく、複数選択(LINE/マイボイス)では幅広い定番に支持が分散する点が特徴です。地域面では京都・石川などの伝統産地が魅力度で上位を占め、観光地での購入体験が人気認知を後押ししていると考えられます。進化系のフルーツ大福なども一定の存在感があり、定番と革新の共存が現在の和菓子市場のトレンドと言えます。




















この記事へのコメントはありません。