日本で飼われている猫の品種ランキング

日本で飼われている猫の品種ランキング【2025年最新版データ整理】

日本でどんな猫種が多く飼われているのかを知るには、信頼できる統計データが欠かせません。
本稿では、ペット保険大手が公表している最新の「人気猫種（猫の品種）ランキング」のデータを中心に、日本で実際に飼われている猫の品種傾向を、一般の方にも分かりやすい形で整理しました。
ここで示す数値は、日本全国の猫全体を完全に網羅した「国勢調査」ではありませんが、多数の契約データに基づくため、日本でよく飼われている猫種の“実勢”を把握するのに有用な統計といえます。（anicom-sompo.co.jp）

日本で飼われている猫の品種ランキング（主な統計の整理）
1. アニコム損害保険「猫種ランキング 2025」（0歳新規契約・約5.6万頭対象）
順位	品種名	頭数	割合（0歳新規契約に占める割合）
1位	スコティッシュ・フォールド	7,982頭	14.2%
2位	混血猫（MIX・雑種など）	6,259頭	11.2%
3位	マンチカン	5,989頭	10.7%
4位	ラグドール	5,175頭	9.2%
5位	ミヌエット	4,625頭	8.2%
6位	サイベリアン	4,129頭	7.4%
7位	ブリティッシュ・ショートヘアー	3,254頭	5.8%
8位	アメリカン・ショートヘアー	3,053頭	5.4%
9位	ノルウェージャン・フォレスト・キャット	2,990頭	5.3%
10位	ラガマフィン	1,767頭	3.1%
ポイント：スコティッシュ・フォールドが17年連続1位（出典）／2位に混血猫（MIX）／短足・長毛・抱き心地など“見た目の愛らしさ”が上位傾向
2. アイペット損害保険「人気飼育猫種ランキング 2025年版」
調査主体	アイペット損害保険株式会社
対象	前年1年間に同社ペット保険に加入し、契約が開始された猫
1位の猫種	ミックス（純血種同士の組み合わせ、日本猫、雑種などを含むカテゴリー）
「ミックス」のシェア	約4割（猫全体の約40％）。2位以下を大きく引き離す
傾向の解説	保護猫・譲渡などから飼育を始めるケースが多く、雑種を含むミックスが相対的に多くなると説明
ポイント：ミックス（雑種を含む）が8年連続1位・約4割と最多（出典）
3. 2つの統計から見える「日本の猫種事情」まとめ
視点	傾向の整理
全体像	「ミックス（雑種を含む）」が日本の“猫全体”としては最大勢力とみられる。
人気の純血種	新しく迎えられている純血種では「スコティッシュ・フォールド」がトップクラスの人気を維持。
上位に多い特徴	長毛・ふわふわ・丸顔・短足など、“見た目が愛らしい”“抱き心地が良さそう”な猫種が上位に多い。
飼い方のトレンド	保護・譲渡由来のミックスと、ペットショップ・ブリーダー由来の人気純血種が共存している構図。
統計上の注意点	いずれも「ペット保険加入猫」が母集団のため、日本全国の全猫を完全に代表するわけではない。

【出典元情報】
1. アニコム損害保険株式会社「2025年最新版！『猫の名前＆猫種ランキング』」：ペット保険「どうぶつ健保」に新規契約した0歳の猫約56,000頭を対象（anicom-sompo.co.jp）
2. アイペット損害保険株式会社「人気飼育犬種・猫種ランキング2025年版」プレスリリース：前年1年間に契約開始の猫を対象。猫部門でミックスが8年連続1位、シェア約4割（prtimes.jp）
3. 新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB：各ランキング関連記事（リリース要点整理・補足）（shinnihon-ins.co.jp）

説明・解説：
・実勢把握の観点では、0歳新規（アニコム）と全体新規（アイペット）の両輪で見ると、ミックスが最大勢力、純血種ではスコティッシュ・フォールドが不動の人気という構図が鮮明です。
・上位は被毛のボリューム感や抱き心地など“触感・外見価値”の高い品種が中心。迎え方の多様化（保護・譲渡／ブリーダー・ショップ）もランキングの二極傾向に影響しています。
・いずれも「保険加入」という行動をとった飼い主のデータに基づくため、未加入層の偏りには留意が必要です。