生成AIが語るクラウドサービスのデータはどこに保存?物理的な場所の秘密

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スマートフォンで撮った写真、友人とのメールのやり取り、そして最近話題の生成AIとの会話。私たちは日々、膨大な量のデジタルデータを生み出し、「クラウド」という便利な場所に保存しています。しかし、この「クラウド」という言葉、どこか掴みどころがなく、まるで魔法のように感じませんか?「データは本当に雲の中に浮かんでいるの?」そんな素朴な疑問を抱いたことがあるかもしれません。

特に、人間のように文章を作ったり絵を描いたりする生成AIは、一体どこにある膨大な情報を学習しているのでしょうか。今回は、そんな「クラウド」の正体、そして私たちのデータが物理的にどこに保存されているのかという、知っているようで知らない「場所」の秘密に迫ります。雲の向こう側にある、巨大なデータの世界を一緒に探検してみましょう。

そもそも「クラウド」って何?雲の上じゃないの?

まず最初に、一番の誤解を解いておきましょう。「クラウド」とは、もちろん天気に影響する「雲」のことではありません。これは、インターネットを介してサービスを利用する形態を、概念的に「雲(Cloud)」と表現した比喩です。

昔は、写真や文書などのデータは、自分のパソコンの中にあるハードディスクに保存するのが当たり前でした。しかし、それではパソコンが壊れたらデータが消えてしまいますし、他のデバイスから見ることもできません。そこで登場したのがクラウドサービスです。

これを身近な例で例えるなら、自分の家に本棚を置くのではなく、街の巨大な図書館に本を預けるようなものです。図書館(クラウド)に預けておけば、家の本棚(自分のPC)がいっぱいになる心配もありませんし、図書館のカード(IDとパスワード)さえあれば、どこからでも本を読んだり、新しい本を追加したりできます。つまり、クラウドの正体とは、インターネットの向こう側にある「超巨大な倉庫」であり、その倉庫を構成しているのは、世界中に設置された高性能なコンピュータ(サーバー)群なのです。

データの保管庫「データセンター」の正体

では、その「超巨大な倉庫」はどこにあるのでしょうか。その答えが「データセンター」です。データセンターとは、私たちのデジタルデータを保管し、処理するためのサーバーやネットワーク機器が、大量に集められた専用の建物のことです。

このデータセンターは、まるでSF映画に出てくる秘密基地のような場所です。中に入るためには、指紋認証や静脈認証など、何重もの厳しいセキュリティチェックをクリアしなければなりません。建物自体も、地震や火災、洪水といった自然災害に耐えられるよう、非常に頑丈に作られています。万が一の停電に備えて、巨大な自家発電装置やバッテリーも完備されています。

また、何千、何万台ものサーバーは常に熱を発しているため、巨大な空調設備が24時間365日稼働し、内部を一定の温度に保っています。もし冷却が止まれば、サーバーはあっという間に熱で壊れてしまうからです。このように、データセンターは、私たちの目には見えない場所で、大切なデータを守るために莫大な電力と最新技術を駆使して運営されているのです。

生成AIの学習データはどこにある?

さて、本題の生成AIです。ChatGPTのような生成AIが賢い答えを返せるのは、インターネット上に存在する膨大なテキストや画像といったデータを「学習」しているからです。では、その学習データはどこに保存されているのでしょうか?

もうお分かりですね。その学習データもまた、世界中のデータセンターに保存されています。AIは、この巨大なデジタル図書館であるデータセンターにアクセスし、猛烈なスピードで本(データ)を読み込み、知識を蓄えているのです。私たちがAIに質問を投げかけると、AIはその学習結果を元に、データセンター内のサーバーで高速に計算を行い、最適な答えを生成して返してくれます。つまり、AIとの会話は、インターネットを通じて、遠く離れた場所にある巨大な頭脳と対話しているようなものなのです。

データは国境を越える?知っておきたいデータの所在地

最後に、少し面白い雑学をご紹介します。私たちが日本で利用しているクラウドサービスでも、そのデータが必ずしも日本国内のデータセンターに保存されているとは限りません。

Google、Amazon、Microsoftといった世界的な巨大IT企業は、世界中の様々な国や地域にデータセンターを建設しています。これは、災害などへのリスク分散のためです。例えば、日本のデータセンターが地震で被害を受けても、シンガポールやアメリカにあるデータセンターに同じデータが複製(バックアップ)されていれば、サービスが止まることなく継続できます。あなたのスマートフォンの写真データは、実は地球の裏側にもう一つのコピーが眠っているかもしれないのです。

また、最近では各国の法律によって、国民のデータを国内に保管するよう定める動き(データ主権)も活発になっています。私たちが何気なく同意している利用規約には、実はデータがどの国の法律に基づいて管理されるかが書かれていることもあります。

「クラウド」という便利な言葉の裏側には、こうした物理的な施設と、国境を越えたデータの壮大な旅が存在します。次に「クラウドに保存」のボタンを押すとき、そのデータが向かう先を少し想像してみると、デジタル世界がもっと面白く感じられるかもしれませんね。

※ 本稿は、様々な生成AIに各テーマについて尋ねた内容を編集・考察したものです。
AI Insight 編集部

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