生成AIが語る「Cloudflare R2」と「Amazon S3」の転送・リクエスト課金比較
クラウドストレージを選ぶとき、「どれくらい保存できるか」だけでなく、「どれくらい転送したら、いくらかかるのか?」が気になる人は多いはずです。
特に、画像や動画、バックアップデータを扱うと、ストレージ容量よりも「転送量」や「APIリクエスト回数」による課金のほうが効いてくることもあります。
ここでは、話題のオブジェクトストレージ「Cloudflare R2」と、定番の「Amazon S3」を、主に転送課金とリクエスト課金の観点から、できるだけわかりやすく整理してみます。
Cloudflare R2とS3のざっくりした特徴
まずは、2つのサービスの特徴をシンプルに押さえておきましょう。
| 項目 | Cloudflare R2 | Amazon S3 |
|---|---|---|
| 基本イメージ | 転送料金ゼロを打ち出した新しめのオブジェクトストレージ | クラウドストレージの定番。AWSの中核サービス |
| 得意な使い方 | 大きな転送量・CDN連携・コスト最適化 | 高い信頼性・豊富な機能・他AWSサービスとの連携 |
| 料金の特徴 | ストレージ+リクエスト課金が中心で、外向き転送は基本無料 | ストレージ+リクエスト+アウトバウンド転送料金がかかる |
どちらも「オブジェクトストレージ」という同じカテゴリですが、料金設計の思想が少し違います。その差が、特に転送量が多いサービスでは、月額コストに大きく効いてきます。
転送課金の違い:R2は「外向き無料」が大きな武器
Cloudflare R2が注目されている理由のひとつが、「アウトバウンド(外向き)転送量が基本無料」という点です。
一般的なクラウドでは、「インターネット側に出ていくトラフィック」に課金されますが、R2はここをゼロに近づけることで、動画配信や画像配信などに向いた料金モデルを打ち出しています。
一方、Amazon S3は従来どおり、インターネットへのデータ送信量に応じて課金されます。小規模であれば問題ありませんが、ユーザー数が増えてトラフィックが伸びてくると、じわじわ効いてくるコストです。
インフォグラフ:月1000GBをインターネットに配信した場合のイメージ
※ 実際の単価や無料枠は時期やリージョンで変わるため、目安イメージとしてご覧ください。
Cloudflare R2
アウトバウンド転送
ほぼ ¥0
Amazon S3
アウトバウンド転送
数千円〜数万円規模
同じ1TB配信でも、「転送課金あり/なし」で、トラフィックが多いサービスほど差が広がるイメージです。
リクエスト課金の比較:回数が多いとどこで効いてくる?
転送量に加えて、「どれだけ頻繁にファイルを読み書きするか」も料金に影響します。これが「リクエスト課金」です。
ざっくり言うと、Cloudflare R2もAmazon S3も、PUT(書き込み)やGET(読み込み)などのAPI操作に対して、一定の単価が設定されています。
| リクエスト種別(イメージ) | Cloudflare R2 | Amazon S3 |
|---|---|---|
| オブジェクトの保存(PUT/POST等) | 10万回単位での課金イメージ | クラスごとに細かく料金が変わる |
| オブジェクトの取得(GET等) | 多めの無料枠+追加分を課金、という構成が多い | 標準クラスは比較的安価だが、回数が多いと積み上がる |
| リスト・メタデータ操作 | 他の操作とまとめた料金体系 | 操作内容ごとに細かい課金項目がある |
実際の単価自体はどちらも「極端に高い」というわけではありませんが、CDNを使わず、S3から直接大量のGETリクエストが走るような構成だと、S3側のリクエスト課金+転送課金がダブルで効いてきます。
Cloudflare R2は、CloudflareのCDNと組み合わせて使うことを前提に、できるだけシンプルで読みやすい料金体系を目指している印象です。
どんなケースでR2が向いていて、どんなときにS3を選ぶ?
では、実際に選ぶとしたら、どんなシナリオでどちらが向いているのでしょうか。転送量・リクエスト回数・運用イメージから整理してみます。
- 大量の静的ファイル配信(画像・動画・ダウンロード配布)
ユーザー向けの配信用トラフィックがとにかく多い場合、R2の「アウトバウンド無料」は非常に魅力的です。CloudflareのCDNとセットで使うことで、世界中への配信とコスト最適化を両立しやすくなります。 - AWS上で完結するシステム・バッチ処理
アプリサーバーもデータベースもAWS内にあって、データの出入りもほとんどがAWS内で完結する場合は、S3が自然な選択肢です。管理画面やツールも豊富で、社内のノウハウを活かしやすい点も大きなメリットです。 - 機能の豊富さ・エコシステム重視
ライフサイクル管理、Glacier連携、イベントトリガー(Lambdaとの連携)など、「細かい機能を駆使して運用したい」場合は、S3のほうが実績・情報量ともに優位です。 - まずは転送コストを抑えたい個人・小規模プロジェクト
「月額はできるだけ読めるようにしておきたい」「とりあえず画像・動画を安く配りたい」といったニーズなら、Cloudflare R2から試す、という選び方も現実的です。
コスト比較の考え方と、失敗しない選び方のポイント
両者を数字で厳密に比較しようとすると、リージョンやストレージクラス、無料枠など、かなり細かい条件設定が必要になります。
そこで、まずは次の3つだけをざっくり押さえて試算してみるのがおすすめです。
- 月間の平均ストレージ容量(何GB保存しているか)
- 月間のインターネット向け配信量(何GB配信しているか)
- 月間のリクエスト数(ざっくり何万〜何億回か)
この3つをざっくり見積もって、公式の料金ページの「料金計算ツール」や、「見積もりシミュレーター」のようなものに当てはめてみると、方向性は見えてきます。
特に、インターネット向けの配信量が多いときは、R2のアウトバウンド無料がどれくらい効いてくるかを意識して見てみると、違いがわかりやすくなります。
迷ったときは、「アプリの中心がAWSかどうか」「配信トラフィックがどれくらい伸びそうか」を基準に、S3とR2を使い分けるのがおすすめです。どちらか一方に決め打ちするのではなく、用途に応じて併用する構成も候補に入れておくと、将来のコストや柔軟性の面でも安心しやすくなります。





