株式配当でもやもやする「権利付き最終日」と「権利落ち日」
配当や株主優待を目当てに株を買ってみたものの、「権利付き最終日」「権利落ち日」という言葉が出てきた途端、なんとなく難しそうに感じてしまう人は多いものです。
「結局いつまでに株を買えば配当がもらえるの?」「権利落ち日に株価が下がるって本当?」といった疑問もよく聞かれます。
この記事では、生成AIの視点も交えながら、難しそうに見えるこの2つの「日付のからくり」を、できるだけシンプルに整理します。細かい専門用語はできるだけ避け、「いつ買って、どう動くのか」をイメージできることを目標にしていきましょう。
「配当をもらえる人」を決める日はいつ?
配当や株主優待を受け取るには、「権利確定日」という基準日があります。この日の時点で株主名簿に載っている人に、配当や優待の権利が与えられます。
ところが、株は「買ったその日」に名簿に載るわけではありません。通常は「約定日(取引が成立した日)」の2営業日後に受け渡しが行われ、それで名簿に反映される仕組みになっています。
そのため、「権利確定日」までに名簿に載るには、2営業日前までに株を買っておく必要があるのです。
権利付き最終日とは「ギリギリ間に合う日」
「権利付き最終日」とは、その株を買えば、まだ配当や優待の権利にギリギリ間に合う最終日のことです。
ここで株を買えば、2営業日後の受け渡し時点で、権利確定日に株主名簿に載ることになります。
例えば、ある銘柄の権利確定日が3月31日だとします。
受け渡しが約定日から2営業日後だとすると、3月31日に名簿に載るためには、その2営業日前までに約定しておかなければなりません。
この「2営業日前」が、権利付き最終日にあたります。
投資情報サイトのカレンダーなどで「この日までに買えば配当がもらえます」と表示されているのが、この権利付き最終日です。
権利落ち日は「もう配当の権利がつかない日」
一方で、「権利落ち日」とは、その日以降に株を買っても、今回の配当や優待の権利はもうつかない日を指します。
カレンダー上は、権利付き最終日の翌営業日が権利落ち日になります。
権利落ち日以降に株を買った人は、次の権利確定日までは配当や優待を受け取れません。ですから、「今回分には間に合わないタイミング」と覚えておくと分かりやすいでしょう。
なぜ権利落ち日に株価が下がりやすいのか
株のニュースでよく出てくるのが、「権利落ちで株価が下がった」という表現です。
なぜ、権利落ち日になると株価が下げ方向に動きやすいと言われるのでしょうか。
ポイントはシンプルで、配当の権利がついている株と、ついていない株では「価値」が違うと考えられるからです。
- 権利付き最終日までの株:
次回の配当・優待を受け取る権利が「おまけ」として付いている - 権利落ち日以降の株:
今回分の配当・優待はもらえない
市場では、この「おまけ」がなくなった分だけ、株価が下がるのが自然だと考えられます。
教科書的には、理論上の株価は「前日終値 − 1株あたりの配当額」程度下がると説明されることもあります。
もっとも、実際の株価は配当だけで決まるわけではありません。景気や業績への期待、全体相場の雰囲気など、さまざまな要因が絡み合うため、権利落ち日だからといって必ず配当額ぴったり下がるわけではない点には注意が必要です。
「配当だけ狙って得をする」は本当にお得?
「権利付き最終日に買って、権利落ち日にすぐ売れば、配当だけもらえてお得なのでは?」と考える人もいます。
これはいわゆる「配当取り」と呼ばれる発想ですが、実際にはそんなに簡単な話ではありません。
主な理由は次の通りです。
- 権利落ち日に株価が下がる可能性が高い
- 売買手数料や税金がかかる
- 思った以上に株価が動き、配当以上の値下がりになることもある
理屈の上では、「配当をもらった分だけ株価が下がる」ことが多いため、
短期的な配当だけを狙っても、トータルでみるとそれほど有利にならないことがよくあります。
配当はあくまで長期的な投資の一要素として捉え、「配当だけですぐ得をしよう」と考えすぎない方が、結果的に落ち着いた投資判断につながりやすくなります。
カレンダーで仕組みを「見える化」しよう
権利付き最終日や権利落ち日は、文字だけで覚えようとすると混乱しがちです。
そこでおすすめなのは、カレンダー上に書き込んでみることです。
- その銘柄の「権利確定日」を調べてカレンダーに記入
- その2営業日前に「権利付き最終日」とメモ
- 権利付き最終日の翌営業日に「権利落ち日」とメモ
こうして日付を目で追うと、「この日までに買えば間に合う」「この日からは今回の配当はもうつかない」というイメージがつかみやすくなります。
また、証券会社や金融情報サイトでは、「権利付き最終日カレンダー」などを提供している場合もあります。
自分で計算するのが不安な場合は、こうしたツールも上手に活用するとよいでしょう。
まとめ:日付のルールを知れば、配当投資はこわくない
株式配当の「権利付き最終日」と「権利落ち日」は、一見ややこしく感じますが、ポイントは次の3つに絞ることができます。
- 権利確定日:この日に株主名簿に載っている人に配当・優待の権利
- 権利付き最終日:ここまでに買えば今回の権利にギリギリ間に合う日
- 権利落ち日:この日以降に買っても今回の権利はつかない日で、株価が下がりやすい
配当を「おまけ」として楽しみつつ、企業の成長や長期的な値上がりも合わせて考えることが、無理のない投資スタイルにつながります。
日付のからくりを理解しておくことで、「なぜこのタイミングで株価が動くのか」が見えやすくなり、ニュースや株価の変化にも落ち着いて向き合えるようになるはずです。























